薬学系大学や薬学部の定員割れが薬剤師を目指す人に与える影響は?

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薬学系大学、薬学部の定員割れについて

現在大学の薬学部は定員割れを起こしている大学が多くあります。 定員割れを起こしている主な原因は、2000年から始まった薬学部の新設の増加。 2002年には29校だった数字が、2010年には57校になって、ほぼ倍増しています。

薬剤師の需要が今後高まると予想されての事でしたが、予想とは異なり需要は大きく伸びず、薬学部の人気も落ちてきています。 また、2006年からは薬学部の6年制がスタート。 今後の高齢化社会に向けたカリキュラムが必要として医療面の内容が強化され、薬学部は6年制になりました。

これにより薬学部の人気が低下傾向に。 6年制だと家庭の学費面への影響が大きい事、また、それまで女性に人気だった学部でしたが卒業年齢が上がる事で、抵抗を感じる学生が増えたためと考えられています。 また、高齢化の反面、少子化で大学に入学する学生自体も減っています。

このままの状態が続くと、大学の経営にも影響が出てきます。 定員を確保しようとして十分な基礎学力がない学生も受け入れてしまう事で、薬学部全体のレベルを下げてしまう事にもなりかねません。 最終的には国家試験を受けて薬剤師になる事ができますが、薬学部に在籍しても、合格できないという事にもなってしまいます。

現在は新しい試みとして、再度4年生の学科ができたり、一定の条件と試験などをパスすれば他の学部から薬学部への転入が認められたりという方法で対策が取られていますが、現状ではあまり良い打開策には至っていません。 今後の薬剤師はチーム医療や在宅医療など、医療分野での更なる活動が求められるなど、新しい活躍の場も広がりつつあります。

今後は薬剤師過剰時代が来るとも言われていますが、大学は定員割れを起こしており、実力のある薬剤師は不足するという見方もできます。 新しい医療の時代に向けた過渡期とも言えます。 変化の大きい時代ですが、しっかりと時代の流れをチェックして、先を見据えたプランを練っていきましょう。